ふるさと学習「高城牛追掛節」
11月7日(金)ふるさと学習を行いました。今回は「高城牛追掛節の実演と歴史」と題して、高城牛追掛節保存会より7名の方々にお越しいただき、全校児童に高城牛追掛節の歴史についてのお話と実演をしていただきました。 「牛追い掛け節」の起源は、豊臣秀吉の時代まで遡るそうです。 大阪城築城工事で牛馬を使って重い資材を運ぶ際、博労頭の孫四郎という人物が景気づけに唄った音頭風の唄がはじまりといわれ、全国から集められた人夫や博労たちが完成後に各地へ帰り、覚えていた牛追い掛け節を唄ったことで広まったといわれています。 しかし、長い年月と時代の変化とともにそのほとんどが忘れ去られる中、昭和3年に東京で開催された「第2回郷土民謡舞踊大会」に向けた調査において、高城地区に牛追い掛け節を唄い継いでいる人がただ一人いることが分かり、郷土の文化遺産として絶やさないように7名が唄を引き継ぎ、「第2回郷土民謡舞踊大会」に出演されたことで、高城の「牛追い掛け節」は鳥取県を代表する民謡の一つとして国に登録されたそうです。その後、昭和30年代に保存会が設立され、現在に至るそうです。この間、昭和53年に倉吉市指定無形文化財に指定され、愛知記念万博や県内外のイベントや祭りに出演されてこられました。今年7月に大阪関西万博で行われた鳥取県の日にも、県を代表して舞台に出演されました。 「高城牛追掛節」の鑑賞後、牛役の動き方について説明を聞き、4年生以上の学年代表が牛役の体験をしました。二人一組で前後の足を担当し、牛の足の運びをイメージして歩きました。さすがは6年生。首の動きをつけながら、二人で息を合わせて上手に牛を演じていました。 全校での学習が終了後、3年生は引き続き総合的な学習の時間の学習として、全員が牛役の体験を行いました。 現在、保存会で9代目子牛役を演じているのは、中学3年生の先輩です。今年度卒業ですので、10代目の子牛役を募集中なのだそうです。新たな後継者が現れることを期待しています。 高城牛追掛節保存会の皆様、お忙しい中ご指導いただき、心より感謝申し上げます。